春の訪れ
最近、朝起きて台所へ降りると
時計の針は決まって４時５０分 目覚まし時計や携帯のないこの暮らしの中
私の目覚めを決めるのは体内時計 ５時半頃だった目覚めが
朝日が昇る時間が早まるにつれ
５時前に変わりつつあり
朝散歩するだけだった日々に
朝の作業が加わりつつある今日この頃
寒さの厳しかった御殿場にも
ひしひしと感じる春の訪れ
あまりの暖かさに
今朝も目覚めてすぐに
まるちゃんとふたり
お散歩がてらよもぎ摘みへ
朝露が光輝く春の温もりの中
心地よさそうに勢いよく伸びる
目の前に広がる大量よもぎたちに
思わず2人テンションがあがり
腕を組んでスキップするも
まるちゃんのスキップの
あまりの下手さに
お腹を抱え野原を転げまわるほどの
大爆笑ではじまった今日
太陽の光を浴びながら
こうして笑顔で始まる一日は
何よりも大好きな瞬間
日々の自豊暮の食卓にも
春が訪れ「春満載」に
筍の歯ごたえを活かし
久しぶりにスパイスたちを使って作ってみた
ネパールカレー風・筍ポテトサラダと
自家製松前漬けのオーブン春巻きが 最近のお気に入り
とは言っても殆ど手を加える必要のない
我が家の食卓を日々彩る旬の食材たち
我が家の裏で育てている
原木しいたけのあまりの大きさと
採れたてのみずみずしさ
我が家の山で採れた
旬の真っ盛りの筍たちの
驚くほどのやわらかさ
ほんの少しごま油をたらして
少しだけ火で炙り
自家製のお醤油を加えれば
他にはもう何もいらないほど十分な美味しさと
不思議なほどに心が満たされていく充実感
お茶菓子も春の装いへ
「抹茶とよもぎのお豆腐クラフティ」 金時豆と麹でつくった
砂糖不使用の自家製甘酒金時餡
朝摘んだヨモギを使って 挑戦してみた新作「よもぎ甘酒」 田植えやお茶狩りに向けて 朝から晩まで作業している
まるちゃんの一休みの差し入れに
御殿場という地に移り
この暮らしを始めてから２度目の春 新しい暮らしに慣れることだけで
精一杯だった去年とは違って
沢山の仲間たちと一緒に
こうした春の訪れを満喫できる
喜びを味わう今年の春 「お米の一生」をテーマに
御殿場の森のようちえんのみなさんの協力のもと
先日開催した「お米の苗づくり体験」 「米作り＝田植えや稲刈り」ではなく それに至るまでのとっても地味だけど
何より大切な過程は沢山あって
その一つがこの苗づくり 我が家では昔ながらのやり方で 数日間いっしょにお風呂へ入り
土へと還し温め
お米ひと粒ひと粒から
根が出るのを待って
その根を出した一粒一粒を
土といっしょに苗箱に撒いて
作っていくお米の苗
お米の一粒ずつと丁寧にゆっくりと
向き合える時間はこの時だけで
お米に宿る生命の神秘と愛おしさを
肌で感じられるとっても貴重な瞬間
退屈なこの作業の連続に
飽きてしまうのではないか
お天気も雨の中なかなか作業が進まないのか
こんな不安と心配はよそに
当日は多くの大人たち・子供たちが参加して下さり
一生懸命一緒にお米の苗を作ってくれるその姿
大人たちや子供たちみんなが 温かい想いを込めながら
苗たちへと書いてくれたメッセージ
リラックスして気持ちよく毎日を過ごしてもらえるよう
日々音楽を聞かせていることを伝えたら
小学6年生のせいくんが書いてくれたこの一句
昨日から苗を温める為にかぶせていたシートを外し
お水の中での第２成長期へ入った我が家のお米の苗たち
日々少しずつだけど確実に成長するその姿を見に わざわざここを訪れてきてれた
苗づくりに参加してくれた仲間のみんな
みんな初体験だった苗づくり だから成長具合は見事にバラバラ でもそれは「素人」だからではなく
それぞれの「個性」なのだと
苗たちのバラバラ具合から
私たちも何か大切なことを学ぶ
自然という温かくも厳しい世の中へと
旅立っていくまでの後少しの時間を 日々丁寧にこのお米たちと大切に過ごしていきたい
日々の食卓や作業に加え
日々まとう「衣」にも春の訪れ
春の野草を代表する「よもぎ」
我が家ではよもぎ餅つきに加え
去年から始めたよもぎ染め
身にまとい肌から取り入れる自然の心地よさを
身体全体で感じるようになってから
季節折々の草木染による染物は
私たちの暮らしに欠かせないものに
なりつつある お餅に入れ、また染めるために
必要になるよもぎの量は相当 参加してくれた大人たちに加え
いっしょに頑張った３ヶ月から３才に渡る
まだまだ小さな子供たち
今日食べるもの・明日身にまとうもの
それを頂けるかは頑張り次第と伝え
今回は必要な分をきちんと確保できるまで
約１時間以上ただひたすらに よもぎを摘んでくれたみんな
「生きることは生かされること」
あえて教えなくても
私たちは生まれながらに
もう既に知っているのかもしれないと
最後の最後まで必死に摘み 続けてくれた子供たちの姿から学ぶ
一生懸命摘んだよもぎを
贅沢なほどに沢山いれて
力を合わせながら
みんなでついたよもぎ餅
美味しさよりにもまして
心に響いてくるものがある
新芽のよもぎらしい淡い春の訪れを感じさせる
色に染まった「衣」たち
参加してくれたみんなの笑顔と
最後の最後にゆうすけくんが
みせてくれたこの最高の表情
幸せとか癒しとかそういうものは
特別なものではなく
いつだってこうして身近にある
自豊暮の草木染めは 春はよもぎと我が家のお茶での生葉染め
今年の秋には「マコモ」の新芽を使った
マコモ染めに挑戦の予定
御殿場でむかえる２年目の春が
今こんなにも暖かく感じるのは
春の日差しと温もりのお陰だけではなく
私たちがこの暮らしを始めて
この２年という月日の中で
数多くの気づきを得た沢山の経験を通じ
出逢わせてもらった多くの方々が
今こうしてここへと集まってきて
「自然の豊かさ」を共に感じてくれるお陰
多くの方たちと共に分かち合いながら 今感じる「豊さ」は ２人だけで味わう豊かさとは
やっぱり一味も二味も違っている
田んぼやお茶の作業で忙しいまるちゃんを
手伝うだけだった去年の春とは違って
私も少し余裕がでてきたのか
今年は家の周りの花壇のお手入れに着手
縁あって知り合ったお花やさんが
分けてくださったお花の苗たちを ようやく植えながら
一日中土と戯れながら過ごす時が
今一番心躍る
自豊暮にいつかお花いっぱいの
素敵なガーデンを作ることが
私の密かな目標 そして一日の作業を終え まるちゃんと囲む食卓が何より幸せの時間
食卓を囲みながらいつもまるちゃんが見せてくれる 万遍の笑みは私にとって何よりの癒し
冬の作業がひと段落した先日 田植えやお茶狩りで忙しくなる前にと
連れて行ってくれたディズニーシーでのひと時
いつもとは全く違う時間と空間の中で 朝から晩まではしゃぎ笑い続けた一日 作業着から脱いでリラックスするまるちゃん
いつもとは違う表情と
時にみせてくれる無邪気な姿 ホテルは偶然「空いている」という理由で
まさかの最上階のあまりに豪華なお部屋 春の訪れの向けて身体も心も十分に エネルギーチャージできた最高の一日
我が家にとっては忙しい日々の始まりを
感じるこの春の訪れ
それでも今心がこんなにも穏やかなのは
この暮らし慣れたからではなく
きっと自然に寄り添うことで感じる
「真」の豊かさを今ゆっくりと味わう
そんな余裕が少しずつでてきたから だからいつもどんな時も
この地の空気を味わうように
ゆっくりと深呼吸しながら
私たちのペースで
力を合わせながら
日々を大切に
一歩一歩を丁寧に
歩みすすめていきたい
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【４月・５月自豊暮のごはん：予約空き状況】 ４月 平日・休日 満席
５月 平日：１８日（水）、２０日（金）、２４日（火）、２５日（水）
休日・祝日： 満席 ※自豊暮は６月２７日～９月中旬までお休みを頂きます。
（９月１５日の２周年を気に再開を予定しております）
【時折の催しもの】
☆４月３０日（土）
Ty Burhoe氏来日&新作CD発売記念イベント 「Sleeping Swan～The World of Healing Sounds & Vibrational Awakening～」
イベント詳細はこちら ※ 13:00~15:00 Special Healing Guitar event[The World of Healing Sounds] 16:30~18:30 Special Live [Vibrational Awakening]
※共に残席がわずかとなってきております 料金のお支払いまたはお振込みをもって
予約を確定とさせて頂いておりますのでよろしくお願いいたします。
☆５月８日（日）９：３０~１６：００ 地球フェスタWA2016「お田植祭~昔ながらの田植え体験~」
☆５月２８（土）~２９日（日）（※当日天候や成長具合により日程変更の可能性あり） 「お茶摘み体験と自豊暮自家製茶葉の生葉染め」
☆６月１１日（土）（予）１４：００~１６：００ ナカガワユウジ（サーランギ） & 池田絢子（タブラ）インド音楽コンサート in 自豊暮
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