自豊暮の食卓
10月3日(土)
新たなスタートきった
新たな「自豊暮」
ここを訪れてきてくれる方と
私たちも一緒に私たちの食卓を
囲み始めて早1ヶ月
最近は台所から眺めるようになった朝日
台所の窓から降り注いでくる
その様子がまた格別で
その眩しい光を糠床に混ぜ込こむのが
新たな日課となりつつある
毎日のように作るおむすびは
飽きるどころが
愛おしさが増す一方で
1ヶ月前は苦手だった
人参の白和えが
今は一番の得意料理
まん丸になってきたすりこぎ棒にも
また一段と深い愛着が沸く
新たに始まった
新たな自豊暮の食卓は
普段家庭でみられるような 家族で囲む日常的な食卓とは少し違い ほとんど面識もなく 時に、互いにどこの誰とも
知らない人同士が一緒に
1つの食卓を囲むという
いわば非日常的な食卓
家族以外では滅多にない
「食卓を囲む」ということ そんなに親しい程の間柄でも
まして知り合いでもない
今、出会ったばかりの人たちと
共に同じ食卓を囲むということ
私たちも最初から何の違和感や
全くの抵抗を感じなかったでは勿論ない それでも自豊暮の食卓が
この非日常的な食卓へと
こうして至ったその様々な理由を
今、ここでは事細かに綴らず 割愛しようと思うにもまた
長りストーリーを経た
様々な理由がある 私に関して言えば 一度は人生の全てをかけると覚悟をきめ 時間や労力その全てを費やしてきた
約6年に及ぶ大学院での研究生活に
ピリオドを打った約4年間前まで遡り
そこから私の身に起きた出来事や経験
そのひとつひとつ全てに言及せざるを得ない
まるちゃんに至っては 9年もの間一生懸命働き
お世話になった会社に別れを告げ
農業の経験も知識も全くない私たち2人で
なんの保証もない今の暮らしへ移る覚悟を
決めるまでには随分な期間を要し
日々不安と葛藤していたあの姿と同時に
新たなスタートに向けて
「これまで」を一度リセットする絶好の機会だと 家具や洋服の断捨離に加え
「一度無一文になろう」と言い張り
それを実行していく私の姿に
日々青ざめていくまるちゃんのあの姿は
この決断をして本当によかったと 心からそう思える今ですら
当時のことを思い出せば
今でもまだ少々心が痛む どんな過去であれ
過去が繋がり今があるにせよ
やっぱりここでは明るい未来に向けて 「今」の私たちが「今」想うことを
ありのままに綴りたい
ただそれでもどうしても
今ここで記しておきたいこと
私たちが「自豊暮」という暮らしに
たどり着くまでの道のりもさながら
今回こうした新たな試みへと
一歩を踏み出すまでの道のりもまた
決して平坦でなく
多くの葛藤や悩みがあり
それでもこうして想いが形になり
夢がこうして少しずつ現実となっていくのは 決して私たちの想いや意志の強さではなく
心に抱く夢や理想を語れば
大抵は首をかしげられ
時には鼻で笑われることすらありながら
何度も諦めそうになったり
妥協してしまいそうになった時
私たちの話に丁寧に耳を傾け
時に時間や労力を割き
いつもどんな時も共に力を尽くしてくれ
いつもどんな時も温かく私たちの背中を
押し続けてくれてきた仲間がいてくれること
私たちの「今」があるのは そうした全ての人たちのお陰でしかない
そして今年たったひとつの小さな田んぼで
2人でだけで初めて挑戦した夢のお米作り
お米を発芽させ、苗を育てるところから 田植え、稲刈り、天日干しという
すべての過程をすべて自らの手作業のみで行い
自然の力のみに任せて出来上がった
私たちの初めてのお米「初米(はつめ)」
その収穫量は極めて少なく
私たちもここを訪れて来てくれた人たちが
いるその時のみにしか頂くことができない
そんな少し特別なお米
だからこうして来てくださる方に
心からのありがとうという想いを込め
この初米の「おむすび」だけは
みなさんと同じ食卓で一緒に頂きたいということ
今日の自豊暮の基盤であるこの2つだけは
やっぱり記しておきたい
これまでの週一日一日ひと組という
こんなスタイルでも わざわざここまで来てくれる
お客さんもいながら
なぜ今更おむすびとお味噌汁なのかと
家族には首を傾げられ
ましてお客さんと一緒に
私たちも食卓を囲むと言えば
多くの人には本気なのかと心配され
知り合いにさえ笑われることは日常茶飯事
「私たちも一緒にご飯を頂きます」と言えば
ご予約の電話も今でも3回に1回は断られる それでもやっぱりこうした決断をして
本当によかったと思わされる日々
まだ希望と不安が入り混じっていた
新たな自豊暮が始めて間もないとき
遠く奈良県から一人でここを訪れてこられ
終始互いに名前すら聞くことなく
ただ一緒に「初米」のおむすびを無言で食べながら
その人の頬につたったあまり透き通った涙
訪れて来てくれた方たちが
送ってくださる心温まるお手紙や
帰り際に手を振りながら みんなが見せてくれる最高の笑顔
最近では極々稀に「一緒に食卓を囲みたい」と
連絡してきて下さる方までいること
嬉しさはとうに超え、もう驚きと感動
そして何より心から感謝の気持ちで
本当にいっぱいになる
「一生のうち同じ食卓を囲むことが
できる人とは深い縁がある」
よく耳にしていた言葉の意味を ここでの日々の食卓から
今、深く学ばせてもらっている
今こうして多くの方と
共に食卓を囲ませてもらいながら
確かに感じる深い縁と
そこに生まれる深い縁
日々様々に彩られる自豊暮の食卓
会話や笑顔でいっぱいな食卓もあれば
只々無言で「食」を頂く食卓もある
どんな人たちとのどんな食卓であれ
そのどれもが本当に豊かな食卓で
そんな食卓を通じて頂く「食」は 身体を超えもっともっと深い部分に
あまりに心地よく響いてきて
奥深くまでもがいっぱいに満たされる
「心地良さ」という言葉では
あまりに不十分すぎるほどに 感じるこの心地良さこそが
きっと「喜び」という言葉が
持つ意味に違いない
ここを訪れてくれる人たちと この自豊暮の食卓や暮らしを共にしながら 何か大切なことを分かち合える
そんな場所でありたいと
今はそう只々心から祈りながら
私たちは私たちにできることを
只々一生懸命に只々丁寧に
これからも積み重ねていきたい
新しい「自豊暮」に新たに加わった
ロッキングチェアの最高の揺れ具合
最近毎日ここに座れる時間が
これまた至福なひととき
自豊暮はお店でも単に場所の名前でもなく
私たちの暮らし・生き方そのもの 食卓を囲むだけではなく
気軽にふらりとお立ち寄りください
私たちの住処が
誰かのそんな場所になれれば
また喜びも一入 色々とお知らせなどが溜まりに溜まっていますが
また少しづつここで綴らせて頂きます
これからもどうぞどうぞ「自豊暮」を
よろしくお願いいたします☆
*********11月・12月のイベント情報&予約状況**************
【イベント情報】
11月22日(日)~23日(月・祝)
ギャラリー「夢雲」(奈良県)の個展にて出張予定 12月5日(土)11:30~14:30
「ワインと和食~発酵なる食卓~」
ワインラバーズファクトリー:高橋景子
薬膳師:飯田のり子 料理担当:自豊暮 安心・安全を超え心に響く自然派ワインを提供するワインソムリエ 高橋景子さんの厳選による4種類のキセキのワインと共に
薬膳師、飯田のり子さんが我が家の「初米」でおこした
お米の酵母を使い出来上がったパンやピザ生地に
自豊暮の和をベースとしたちょっぴりエスニックイタリアな
自家製食材による手作りの発酵和食料理 この3つがこの日限りでまさかのコラボレーション!
見事に調和し生まれる心地良さは 身体を遥かに超え、きっと心に響いてくるに違いない。
イタリアンエスニックな和風前菜数種類やデザート
メインは薪ストーブで焼く「ぬか漬けと味噌ソースの発酵ピザ」 「自家製麹の生甘酒とフレッシュフルーツのデザートピザ」(変更の可能性あり)
料金:5、000縁
定員:8名(残席5) 申込み:0550-89-0429 / shifuku915@gmail.com (自豊暮まで) 12月19日(土)12:30~17:00 「麻のつどい」~麻の温もり・麻の癒し~
麻工房アトリエ(千葉県柏市) 安田重規 「大麻(おおあさ)」と言うと
大きな抵抗を感じる人がまだまだ多いのが日本
麻といえば外国から輸入され麻薬成分を含む薬物を
思い浮かべる人が一般的かもしれない
しかし大麻は日本では古来より 神聖な植物としてご神事などは必ず使用され
今でも、神道行事、神社関連品をはじめ 横綱の化粧回しなど多岐にわたって使われ
罪や穢れを祓う神聖な植物として扱われている
日本に古来から存在する
純粋な植物としての大麻がもつその効果
さまざまな人からその効果を聞きながら
最近出逢った「麻香炉」で
毎日その香炉で麻を炊きながら
その温もりで身体を温め労りながら
その効果を身をもって感じるようになった今
大麻が「神の草」と呼ばれるその所以を日々実感中
この度、千葉県柏市で麻製品の製作・販売をしながら
麻を全国に普及する活動をされておられる
安田重規さんをここへお招きし
大麻の歴史や麻のもつ神秘的な効果の
お話を実際に伺いながら 火による麻が齎す効果を麻香炉で
水による麻が齎す効果を「麻のしずく」で体感し また麻の炭を使った麻炭のお茶菓子を頂きながら
「麻が持つとされる特別な波動」を感じ味わう
麻三昧な時間をご用意させて頂きます 料金:4、500縁(麻工房柏アトリエの新製品「聖なる麻と水の物語」(定価2800円)+お茶代込) 定員:10名(残席1) 申込み:0550-89-0429 / shifuku915@gmail.com (自豊暮まで) **************************************************
<11月予約可能日>
満席となっております
<12月予約可能日> 休日:23(祝)、26日(土) 平日:8、9、16、17、22、23、24、25 連絡先:0550-89-0429 / shifuku915@gmail.com