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行き先は「森のイスキア」~前半~

「今どうしてもいっておきたいところがある」

はっきりとそう感じながら 私の心の中に今確かに描かれる その場所はまだぼんやりとしていて

その表層が見てこない

果たしてそれがどこなのか

頭で考えれば考えるほど 心の中を意識的に 見ようとすればするほど その姿がどんどんと霞んで ますます見えなくなっていく 「スローライフ」なんてよく言われる

私たちのこの暮らしを 私がスローに感じたことは

正直今のところ一度もなくて 日々の毎日生きていくために必死

毎日、畑や田んぼの作業して

3食のごはんを作り 「自豊暮」を取り入れながらの

この暮らしのサイクルの中では 自分と向き合うという時間は 以前よりも遥かにとりにくくなっている

感じはどうしても否めないけど やっぱり「生きている」ということに 日々心から感謝を感じられる

今のこの暮らしには 勿論不満なんて何一つない それでも時にこうして感じる大きなサインを 受け流すことはやっぱりどうしてもできなくて

姿を現してくれないその行き先に

日々募り続けていくもどかしさ 「今、日常を少し離れて「孤独」という時間を

どうしても作りたい」という急な私のわがままを

いつだってどんな時だってありのままそのままに

受け入れてくれる家族には 本当に頭の下がる想いでいっぱいになる どうしても一人になってゆっくりと読みたかった

ある一冊の本をだけを持ちすぐに横浜の実家へ 心の中に描かれるその場所を 無理に追求することもなく 頂いたこの貴重な時間を

1分1秒無駄にすることないように ただただ丁寧に味わうように過ごした2日間 大好きな慣れ親しんだこの場所で ご飯を食べたり寝たりすることを

忘れてしまうくらい 何度ども何度も読んで 2日間片時も離さなかった 持ってきたあの一冊の本

心の中が満たされていく充実感と 心の中の余分なものが

取り除かれていく爽快感と

それと同時に感じる透明感

その本を胸に、2日間の休息を終えて 横浜から御殿場へのバスに乗ろうとしたまさにその時 突如としてはっきりと現れた

ずっと心の中に描かれいていた場所 急遽、バスの行き先を御殿場から青森の弘前へ。 まさかあるのかと調べたら

まさかあった同じバス停から 弘前行きへの1日1本の夜行バス バスの出発は1時間後 空席も2席のみ 迷ってる暇なんてない

携帯もなく何も調べられず 弘前が果たしてどこにあるのか 弘前の岩木山の麓にあるという情報だけで 目的地へ果たして辿り着けるのか そんな不安なんて感じることなく

チケットとその本だけを強く握りしめて 自分のただ感じるままに

「大丈夫」と自分をただ信じて 青森の弘前行きのバスに飛び乗る

心の中に描かれたその行き先は そう「森のイスキア」

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果たしてこの先かどうなったのかは また後半編で。


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