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佐藤初女さん

佐藤初女さん93歳。 これといった肩書きはない。

初女さんのおむすびや料理の

奇跡的なエピソードは数多く

また今は全国で開かれる講演会は

一瞬にして満席。 随分前からこの名前を聞くことはあっても 私のアンテナには全く引っかからなくて 初女さんの講演会のお誘いも何度か断ったり していたことを思い出す。 ヨガをきっかけに食について学び 病を気に「手」料理に興味を持ち

自由気ままに日々色々な料理を作りながら

時にその自分の料理を提供する立場に 立たせてもらうようになった頃

「料理する」純粋な楽しさや嬉しさとは裏腹に 遥かにそれらを超える程の違和感に

押しつぶされそうになりながら

私が料理をすることの意味を

一晩中考えていたことがよくある。

私の料理には、何かが足りない。

その「何か」は、特別な調味料や (大した知識も経験は全くなかったけど)

これ以上の知識や経験ではないことも

何故だかそれははっきりと分かっていた。

毎日その何かを見つけるために 自問自答を繰り返しながらも 全く見えてこない答え。 そのあまりのもどかしさに 料理をすることが嫌になったことは数知れず。 去年5月。この御殿場での新しい暮らしを始めた時

まだ答えを見つけられず、日々試行錯誤を続けていた

私の元に届いた一冊の本。

そしてようやく出会わせてもらった人。

手にとった瞬間、なぜだか身体の中がポカポカして

心の中がワクワクしたあの不思議な感覚。 読み始めた瞬間、満たされる心の中。

今まで探し求めていた答えの全ての全てが

この中に初女さんの優しい温かい言葉で

綴られていた。 寝るのを忘れるほど夢中になって

夜通し何度も何度も読んだ。

飽きることなんて全くなくて

読むたびに幾度となく溢れる涙。

料理をやめずにこれたのは

間違いなく初女さんのお蔭。 この日から私の料理は少しだけど

大きく変わったように思う。

毎朝、この本を手に取り

開いたページの一章を読み

その初女さんの言葉を胸に

料理に取り組むようになって

ますまず料理というモノが楽しく

また料理というものが持つその力を

深く深く感じるようになった。

初女さんのおむすびや料理が

起こした奇跡ともいえる

数々のできごと。

たくさんの人を言葉を超えて

救ってこられた初女さんの言葉は

飾らず、簡単に綴られていながらも

心の奥深くに響いてくる。

全国で開催されている初女さんの講演会は

今は何度行こうとしても

すぐに定員で行けずじまい。

誘ってもらったあの時に

断りづつけたいた自分への

撥だと自分に言い聞かせながら でもきっといつかその時がきたら

必ず会えると信じながら

私は私なりにここでできることをやろうと

初女さんのように日々祈りながら

日々の暮らしを丁寧に

何より感謝しながら

このお米やお茶、お野菜との暮らしを 大切に過ごしていこうと

自ら動くのを少しやめようと決意した時

巡ってきてくれたこの奇跡。 「初女さんお料理教室」へのお誘い。 初女さんの本を私の元へ運んできてくれた友人が

初女さんへの熱い想いを知っていてくれ

いつもアンテナをはっていてくれ

この情報をすかさず私の元へ届けてくれたこと。

友人からのお誘いメール読んだ瞬間、溢れ出す涙。

あまりにとめどなく流れる涙は

きっと魂が喜んでいる証拠。

もう会えるだけで十分だから それ以上はあまりに贅沢すぎるから

心の中だけにしておいたこと。

いつか初女さんに一度でいいから わが家のお米でお結びを結んでほしい。

初女さんのお結びにかかせない梅干。

私が漬けたその梅干を初女さんに包んでもらいたい。 そして、わが家のお野菜を食べてもらいたい。 今こうして会えるだけでも

一緒にお料理をさせてもらえる機会が

巡ってきてくれただけで

もうそれだけで十分すぎるのに 心の中のお願いまでもが叶ってしまう

今回のこの奇跡には感謝してもしきれないほどの

想いでいっぱいになる。

わが家のお米「想込米」と梅干で

初女さんが作ってくれるお結び。

そして、わが家のお野菜たちを使って

初女さんが作ってくれる料理たち。

あまりに嬉しくて楽しみで言葉になんてできないけど

こうして頂くことのできた奇跡の時の中で 初女さんのそばで感じ学んだことを

自豊暮という場所でこれからも生かしていけるように

大切に大切に一緒に時を過ごさせてもらいたいと思います。

お知らせが遅くなりましたが

初女さんに会う機会を頂いたため

今週3月28日(土)はお休みを頂きます。

4月からのリニューアル。

もう漠然とは見えている新しい自豊暮。

きっと明後日初女さんと会ったら

分かるんだと思います。

いや、もう多分分かっています。

でもきっと、最後の一歩というのか

背中をあとひと押ししてもらいに 行くのだと思っています。 何か人生において「幸せ」が生じる時。 それ相応の「苦しみ」を伴う。 だから「難」が「有」ったら感謝しよう。

「有難う」って。

初女さんと会う一週間前から始まった あまりの身体の不調すら やっぱり有難うって心から思うのです。

この奇跡を運んできてくれたゆみこさんと 旅館ふかざわの女将の深澤さんには

心からのありがとうを伝えたい。

そしてやっぱり日々、天に向かって

手を合わせる気持ちを忘れずにいようと思う。

4月からも営業は続けますので

どうぞよろしくお願いします☆


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