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It's just the Beginning

夫婦2人「これまで」のことに

一度全てピリオドをうち

持っているもの全てを

生きるために本当に必要な部分まで

削ぎ落とし半無一文になりながら

この地へ移ってきて半年。

この自豊暮をはじめて3ヶ月。

たとえどんなに苦しくなっても

どんなに周りに理解されなくても この自然と土と戯れながら

生きていこうと2人で強く誓い 朝から晩まで2人で家やその周りで 意味もなくケラケラと笑いながら 時にスキップなんかもしながら 日々過ごしてきたせいか もうこの辺りでも

専業で農業をしている人が

殆どいないこともあり

近所からの人たちには きっとこんな私たちは

おそらく遊び人か怠け者だと

思われていたに違いない。

慣れない農業という仕事に加えて 家の設計から内装、ガーデニングなど

自分たちで全てをやると決めた以上

寝ずに考えながら過ごす日々で

とにかくこの半年は今まで生きてきた中で

一番忙しかったようなそんな感覚さえ覚える。

農業の楽しさと厳しさという

現実と理想の狭間に立ちながら

実際に面白いことなんて 何もなくたって2人で笑ってなければ

時にはスキップくらいしていなければ 正直、やっていられないと

思う時さえあった。

それでもやっぱり

この豊かな自然の中にいれば

ただそれだけで

心が自然と穏やかになり どんなに疲れても

時にイライラしても

最後は結局笑顔になれた。

何よりここで暮らしを共にする 周りの人達に支えられながら

そして夫婦2人で

どんな時も力を合わせて

どんな時も諦めず

なんとかホンの少しずつだけど

何年も間、頭の中で描いてきた暮らしを

こうして今この時に始めることができたことに 心から感謝してもしきれないほどの

想いを胸にしながら過ごす今。

何よりパートナーであるマルちゃんには 正直、日々頭が下がる想いでいっぱい。 彼と出逢えていなければ

私はここにはいないし 勿論、今のこの暮らしもない。

マルちゃんがあの辛い中 何の保証もないこの生活へと 決断してくれたこと。

何より結婚してからの

波乱万丈すぎた6年間

よくもこの私を見捨てずに

支えてきてくれたと思う

特にこの4年は肉体的にも

精神的にも病の連続で

私のそんな姿を少なからず 側で見てきた私の母はいつも決まって

「この世できっとあなたを支えられたのは

きっとマルちゃんくらい。」と口にする。

でもやっぱり私も心からそう思う。

もし逆の立場だったら 正直間違いなくギブアップ。

私が今ここに存在していることすら

間違いなく彼のお蔭だということは否定できない。

そして彼と同時に私を支えてくれた人。

それはやっぱりTy(タイ)さん。

もう自分自身ですら

自分のこれからに限界を感じていた時 出逢わせてもらった人。

最初はタイ・バーホーって誰?!っていうほど

音楽なんて全く興味の無かった私が

藁にもすがるような想いで参加したヨガの合宿。

あの時ヨガをした後の体を休めていた時に

タイさんが弾いてくれたギター。

あの音を聞いた瞬間に

体の中に何に綺麗な水がすっと染み込んで

何かを流してくれるようなそんな不思議な感覚。

何かが溶け出したのように

ポロポロとこぼれ落ちる涙。 あの時Tyさんが感じさせれくれた

音の持つ力。

あの時Tyさんが教えてくれた

音の持つ力。

病院で受けるカウンセリングや処方される薬。

多くのアーユルヴェーダの名医からの対処法も

もうほとんど効かなくなってしまっていた私の病。

でもTyさんのギターの音を聞いたあの時から

そしてTyさんがあの時教えてくれた「本当に大切なこと」を いつも心の中にとめておくようになってから

自分でも本当に信じられないほど 身体と心に潜んでいた病が日に日に消えていった。 マルちゃんが仕事を辞めたとき まだ多くの人は心配しながら その決断に首をかしげていた中

岐阜のホテルで偶然にTyさんと再会し 久しぶりの再会に遠くから手を振り

走りながら近寄る私をさし抑えて

「タカさん(マルちゃん)、仕事やめたの?」 言いながらとマルちゃんに近寄り

「イエス!」返答するマルちゃんに 万篇の笑を浮かべながら

「タカさん、おめでとう、そしてありがとう!」と

いってくれるTyさんの言葉には本当に救われた。

もしかしたらあの時すでにTyさんには

今のこの「未来」が見えていたのかもしれない。

そしてここへ移ってきてすぐに

この御殿場という地で初めてタイさんと一緒に 開催させてもらったイベント「ILLUMINATION」

タイさんと初めて会ったあの時に買った TyさんのCD「ILLUMINATION」 それから毎日聞きながら

体調の悪い時は手に持ちながら

そしてヨガのクラスの時は

決まって流していたこのCD。 タイさんとこのCDの中で共演している

スティーブ・ゴーンさんに会えただけでも感動。

そしてイベントで私のヨガの伴奏を スティーブさんとタイさんで一緒に 演奏をしてもらった時に

覚えた感動は私の一生の宝物。

タイさんと一緒に時を過ごせば過ごすほど

「幸せにいきるためのヒント」は

世界的タブラ奏者としての「タイ・バーホー」の中にも

勿論だけどやっぱりそれよりもむしろ普段の何気ない 「タイさん」の振る舞いの中に隠されていることに気づく。

御殿場という自然豊なこの地へ移ってきてから 体調が著しいほど復活して

何年もの間離れていたワインも

まさかのこのタイミングで解禁。

真夜中にタイさんと幾度となく 乾杯をしながら語った

「瞑想」についての話が今でも

私の心の中に響き続けている。 これまでの私の人生を語ろうとすると

いつもこうして出てくるのは マルちゃんとタイさん。 出逢えた奇跡に感謝するとともに

この2人を通じて出逢わせてもらう人たち

そしてその人たちを通じて 繋がって広がっていく世界は

本当に幸せに満ち溢れている。 去年6月のイベントの最後に タイさんとスティーブさんが

私とマルちゃんに言ってくれた言葉。 「It's just the beginning」

「まだ始まりにすぎない」というこの言葉。

これまで色々なことを一緒にさせてきてもらったタイさんとも

お世話になったタイさんの音とも

このあたりで一度卒業なのかもと思っていたあの時の私には

これまでかという程訴えるかのような強い強い眼差しで

「これまでのことは全て序章にすぎない」といった

Tyさんの言葉の意味を正直その時はまだ理解できなかった。

その意味がようやく分かりはじめてきたような

気がする今日この頃。 だからずっとずっと「It’s just the Beginning」という タイトルだけ記入したまま内容を打ち込めずにいた

このブログの内容をようやく書ける時がきた今

ようやくこの「自豊暮」も本当に意味で

新たなスタートが切れるような気がする。

ということで、今日から少しずつ

日々のことと自豊暮のことを

自由気ままに綴ろうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

自豊暮

台所担当:みこと

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